IAVH コングレス2017 ボローニャ

IAVH Congress 2017 in Bolonea

 10月28日・29日にイタリアのボローニャで開催されたIAVHのコングレスに参加してきました。
 ボローニャは日本語のイタリアのガイドブックにはほとんど載ってなく、パスタのボロネーゼの故郷ぐらいの知識しかありませんでしたが、レンガで出来たオレンジ色の古い建物と、たくさんの塔がある落ち着いた街並みで、1304年に世界で初めて公開人体解剖を行ったという欧州一古いボローニャ大学がある学園都市でもあり、非常に文化水準が高く魅力的な都市でした。また朝と夕方には犬と散歩をしている人がたくさんいました。中〜大型犬が多いのですが、犬同士で遊ばせたり訓練も行き届いていている様子で、犬文化の日本との差を感じました。
 コングレスは、街の真ん中からタクシーで10分ほど走ったところにある、周辺に緑が多い小さなホテルで開催されました。
 黒田先生の『抗生剤を使わずにハイリスクの感染症の治療を行ったケース』をはじめ(この内容は、日本でも公演していただきましょう)、日本でもおなじみのピーター先生、ステファン先生、などから、多くの興味深い発表がありました。教育的なものから統計、症例発表まで内容は様々でしたが、フランスのマリーン先生の慢性腎不全におけるサプリメントとレメディと生肉raw food)の使い方、ピーター先生の日本で講演してもらったスパイダーのレメディについてのバージョンアップ版、ステファン先生のスモールレメディを体質レメディとして使ったケースなどはとても勉強になりました。私も末席で気管虚脱のホメオパシーのことを話させていただきました。
 夜は、今回も素敵な和装で会場でとても目立っていた事務局の中村さんも一緒に、14世紀の素晴らしいフレスコ画の天井絵のレストランで、モルト・ボーノな本場のイタリア料理とワインをいただきました。本場のボロネーゼの味は忘れられません。
 こうして振り返ると、あっという間のとても楽しい充実した2日間でした。来年は11月にブルガリアで開催だそうです。皆様の中で興味がある方がいらっしゃればとても良い経験になると思いますので、是非、参加を検討して下さい。
 最後に余談です。ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、ボローニャ中央駅は1980年8月2日の午前10時25分にテロの被害を受け、当時20歳の日本人留学生1名を含む85名が亡くなっています。今でも駅舎の時計は10:25で止まったままです。

濱田 太


ボローニャの街並

ボローニャの遠景

聖ステファノ聖堂

サン・ピエトロ大聖堂

世界初の人体解剖教室

ボロネーゼ

発表前の黒田先生

ピーター先生
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